重要な経済指標とは

経済指標とは何かを調べると政府や中央銀行などの公的機関が定期的に発表しており、経済の現状や将来の見通しを把握する上で重要な役割を果たしていますとのことです。
全ての国の経済指標を注目するのは合理的ではないので特に重要な経済指標をまとめようと思います。

①米国雇用統計

米国雇用統計とは毎月第1金曜日に米国労働省労働統計局から発表される経済指標です。
非農業部門雇用者数,失業率,平均時給が主に注目されています。雇用数は予想よりも高く出ると雇用が改善され個人消費が増え経済には好循環になります。その逆に失業率は予想より高く出ると個人消費が抑えられ賃金が低下していき景気が悪くなってしまいます。

②米国CPI

CPIとは消費者物価指数のことで物価の変動を反映した指数です。CPIには全体を示す総合指数,食品とエネルギーを除くコアCPIなどがあります。
一般的に景気が良くなると受給がひっ迫し、インフレ(物価上昇)となり消費者物価指数は上昇します。一方、景気が悪くなるとモノが売れなくなり、デフレ(物価下落)となり消費者物価指数は低下します。消費者物価指数はその国の景気動向も表すことから「経済の体温計」とも言われます。
いきすぎたインフレは金利を上げて抑制するため注意が必要です。

③FRB政策金利(FOMC)

FRB政策金利とは、米国連邦準備制度理事会(FRB)が景気や物価の安定を目的として政策金利を上げ下げします。景気に過熱感が出てくると政策金利を上げて抑制します,金利を上げすぎると銀行からお金を借りにくくなりお金の循環が悪くなる,そうすると景気が悪くなるので金利を下げて資金の流動性を上げて景気を回復させるようにします。

④GDP

GDP(国内総生産)一定期間内に国内で生産された財やサービスの付加価値の合計額です。
付加価値とは商品やサービスの価格から原材料費や流通費用などを差し引いた付加価値を合計することで行われます。たとえば、お弁当が1つ500円で売れ、ご飯おかずなどの原材料に350円かかった場合、このお弁当の付加価値は150円です。
GDPは国の経済力の目安としてよく用いられ、経済成長率はGDPが1年間でどのくらい伸びたかを表します。

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